リノベーションへの想い
はじめまして。増岡達也と申します。
ここでは増岡達也が本当に考えている事、やりたくて仕方のない事を改めて皆さんに伝えたいと思います。
私は昔から海外映画が大好きで、特にそのライフスタイルに興味を持ち、大学(建築学科)に進学し、その後ロスアンゼルスでホームステイを6ヶ月程致しました。
向かいのお家がマイケルジャクソン邸もある高級住宅街でした。
そこでガーデニングの仕事を任されて、芝生や薔薇のお手入れをしていたのですが、ある日お家の方から中庭以上に道路に面している外庭の手入れをしっかりしてくださいと言われました。この街の住人達の家や環境の意識の高さに感動したことを今もはっきりと覚えています。
この経験が私の住宅に関わる仕事のベースであり、指針でもあります。
現地に着いてまず感動したのは、築100年~200年という建物が現役で住居として使われていることでした。
アメリカでは建物に対して定期的にリノベーションを施しており、人が住める状態のものであると評価されれば、資産価値は維持されるという考え方が根付いていました。むしろ年代のお家ほど値打ちがあります。100年クラスは当たり前です。
アメリカ人の多くが一生で平均7回程度住宅を買い換えるという統計にも表れている通り、物件を購入し、住みながら自分のライフスタイルに合ったリノベーションを行い、価値が上がった所で売却するのが一般的。その様な背景の中で、リノベーション市場はその時既に成熟したものとなっていました。
当時の日本では建材は消費材としての認識が強く、「scrap and build(スクラップアンドビルド)」の考え方が浸透していました。その背景には、戦後短期間で大量の住宅を建築しなければいけなかった背景があり、質よりも量を重視した結果、建物構造が貧弱なものが多く供給されてきました。
その結果として耐久性の高い、世代を超えて受け継がれていくような良質な住宅が見られなくなってきたのです。
つまり、いかに安価で短期間に建築するかという部分に注力されている、それが日本の建築物の現状です。
一方、アメリカの場合は建築物は消費材という認識ではなく、立派な資産として認識されていますので、建物内外含めて耐久性の高い造りとなっています。漆喰の壁や無垢のフローリングなどの自然素材を使った内装や、本物のスワロフスキーのシャンデリア。アンティーク家具やヴィンテージが大好きで、フリーマーケットも文化として定着していますよね。
一方日本はどうでしょうか。家寿命は先進国最低の30年程です。アンティーク家具やヴィンテージもとても高額だと思います。フリーマーケットもアメリカとは全く違うものです。
帰国当初は、日本の住宅事情に大きな疑問と失望感しかありませんでした。新築神話の様な傾向も当時の日本にはよくありました。
しかし近年「リノベーション」という言葉が定着し始め、お客様の喜んでいる姿を拝見していると個人でも出来ることがたくさんあると感じ、もっともっと私の今までの経験を皆さんに還元したいと感じるようになりました。
何十年、何百年の時を経ても色褪せない魅力を持つモノ達を、そのエコロジカルな精神とともに日本にも広めていきたい…。
またこのサイトでは、材料の選択・施工方法・コストパフォーマンス・アンティーク家具やヴィンテージのアメリカでの仕入れ価格などもより具体的にお伝えしていきたいと思っております。
新築の綺麗な家は確かにいいとは思いますが、資産価値は1年であっという間に下がってしまいます。しかし、毎月の支払いは下がりません。日本では住居に無理にお金をかけすぎて、立ちいかなくなっている方々もおられます。家計を圧迫せず、無理のない範囲で、でも最高にこだわった家が出来れば、毎日が充実し、生き生きとしたライススタイルを送っていただけるはずです。
そして、そこから少しでもこれからの日本を元気にしたいと考えております。若い世代の人達にも手が届く「本物」を…。そのような想いでこの度、VINTAGE-RENOVATION を立ち上げました。
1. 仲介業者をはさまない直接施工で大幅コストダウンを実現。
当り前のことですが「出来ることは全部自分でする」ことです。
通常、電気配線工事はセットで行うため、解体時を含め何度か電気屋さんに来てもらい、約30万円前後の費用がかかります。
そこで私たちは「出来ることは全部自分でする」スタンスで、資格が必要な作業までを私自身が行い、
業者には日当で部分的に作業依頼をするため、電気配線工事は多くとも2回、約5万円前後まで抑えることが出来ています。
この価格は、電気の配線をブチブチに切ってしまわず誰が見ても分かるように整えるなどの最低限の行為から、
ここは電気屋の仕事だからと普通はしないことでも、作業を請け負うことで実現させています。
水道業者も同様で、キッチンの取付けに関して大手は約23万円のところ、私たちは約3万円で行っています。
最近では大手量販店や海外サイトなどでキッチン本体を購入し、施工のみ依頼される機会も少しずつ増えてきています。
(中には電気工事工の免許をお持ちの方からの依頼もあり、プロの方にも認めて頂けたのだと励みになりました。)
2.本場USAから直輸入した本物のヴィンテージを卸値で提供。
「ヴィンテージ=高い」という概念は間違っています。私たちにはアンティークやヴィンテージを使ったリノベーションに豊富な知識と経験があります。オリジナル家具製作も可能なのでトータル・コストも賢く節約できます。
3. 自ら選び抜いた高品質の100%天然素材のみを使用。
1つ目は、自然素材は次世代へ必ず受け継いでもらえるクオリティなので
環境問題である産業廃棄物を減らし、エコロジーな社会に近づけることが出来ることです。
2つ目はトータルコストが安いからです。
大手メーカーの石油系の建材は、エンドユーザーへの価格としては極めて高額になっています。
(一般的に「メーカーブランド価格」と呼ばれるものです。)
私はリノベーション建材を海外の専門会社から仕入れているケースが多いのですが、そのほとんどが日本では無名の会社です。
しかし、商品クオリティは世界基準です。
4. 素材はすべて原価にて提供。利益は一切上乗せしません。
建築業界の不透明な金額設定はそもそもあり得ない非常識です。
最近では、一般の方も業者価格(原価の30%前後)で購入出来るようなサイトも人気です。
クライアント様が実際の商品価格を確認することは、全くもって常識的な事だと思います。
クライアント様と常にフェアでありたいと私たちは考えています。
それではどうやって利益を出しているのか疑問に思われる方もおられるかもしれません。
私たちの利益は建材ではなく「施工費」と「デザイン料」です。
しかし、これも必要最低限。施工の内訳は主に人件費なので、何人でやって何日かかるかで費用が算出されます。
間取り変更などを伴うリノベーションの場合、まずは「解体」(既存部分を壊す工事)から工程がスタートします。
私自身が現場に入り作業を行うため、施工イメージを念頭に作業を行い、順序よく効率的に作業が出来ます。
解体して出た廃材は出来るだけ細かく裁断し、バッグに詰めます。そして作業導線の邪魔にならない場所にまとめて置きます。
そうすることで時間を短縮し、また余計なゴミを出さないよう心がけています。
当たり前のようですが、ほとんどの業者がそれを出来ていません。
現場を常に「整理整頓」することで効率アップし、スピーディに作業を完了することで、「施工費」もコスト削減することが出来ます。
5. デザイナー兼職人の提案力で、お客様のこだわりを徹底実現。
お客様のご要望に応じた「無駄のないプランニング」をすることが出来ます。
その中で、今まで出てきた問題とその解決法などを含めたアドバイスを行えるかどうかはとても重要です。
営業やプランナーには提案出来ない施工の一端にまでこだわることで、たとえ低予算でもお客様のこだわりを実現させることが可能になります。
具体的な例で言うと、最近のフローリング施工においてよくあるパターンが、
早く楽に出来る「エアタッカー+ボンド」ではあるのですが、
私の長年の経験において無垢板に最適な方法は釘(特にスクリューネイル)で留める方法です。
そうすることで、板がしっかり固定され、長期間木の曲がりがなくメンテナンスも不要です。
釘でなんて昔からある方法で大丈夫?と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
この業界、昔からある方法が一番良いということは多々あります。
新しいものを取り入れることは良いことですが、何でもかんでも最新のものを使用する必要は決してなく、
本当に必要かどうかを見極め、正しい選択をすることが大切です。
また、壁の塗装については大手が約45万円のところ、私たちは約15万円で行っています。
通常、壁の塗装において、塗料との密着性及び耐久性の向上のため「水性シーラー」を塗ります。
この作業、大工さんにお願いすると日当2万円程かかる作業になるため、
私たちは可能な限りお客様にもお手伝いをお願いしています。
このように、増岡デザインでは楽しみながらコスト削減が出来るアドバイスをさせていただいております。