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定番として日本人に愛され続けている パイン


パインは日本語で松のことを意味します。松には赤松、黒松、障子松、肥え松…と50種類以上あり、個々の性質に合った使い方をします。有名なのはイエローパイン、ホワイトパイン、ロッジポールパイン、ポンデロッサパインなどでしょうか。使い込むほどに色が美しく変化し、節に粘りがあるため、アンティーク家具にはポンデロッサパインがよく使用されています。パインをフローリング(床材)で使用する場合、魅力のひとつとして挙げられるのは、その木目の柔らかさでしょう。針葉樹ならではの柔らかさが、素足にぬくもりと心地よさを与えます。夏は素足で生活をする日本人、特に年配の方には柔らかい床はクッション性があり、足腰、膝に負担が少ないため、特におすすめです。木目や節などの素朴さが、見た目にもどこか安心感があります。
また、パインのフローリング(床材)のもうひとつの魅力は香りです。もともと針葉樹と広葉樹とでは針葉樹の方が木の香りが強いのですが、この香りには心身をリフレッシュさせる癒し効果だけでなく、抗菌、防虫、消臭などさまざまな働きがあります。

どんなテイストのお部屋にも合わせやすく、もはや定番として日本人に愛され続けているパイン。カントリーテイストのお部屋には、パインを自然の風合いを生かしたそのままの状態で使うのが主流です。ただ、パインのフローリング(床材)は他の床材と比べて柔らかいため、傷がつきやすい特徴があります。多少のキズは風合いとして残しておいても良いと思います。気になる方はペーパーを使ってすり落とします。どうしても目立つ傷が付いた場合は、傷が付いた場所周辺に針などで目立たない程度の穴を開け、そこに水を垂らしてしばらく置いてみて下さい。また、濡れたものを長時間放置したり、熱いものを直接置くことはシミや変色の原因となる場合があります。一度付いたシミは落とすことが出来ないので、オイルワックスを定期的に塗り重ねながら、時と共に目立たなくなるのを待ちましょう。
適切なメンテナンスを施すことで美しく変化するパインのフローリング(床材)を楽しんで下さい。


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増岡達也 増岡デザイン代表 増岡達也です。
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