シンプソン社のドア
こちらの玄関ドアは、アメリカ製シンプソン社の玄関(外部)ドアになります。
シンプソン社はアメリカでは有名なメーカーです。約100年以上の歴史があり、米国内で最も古くから存在する木製ドア製造会社です。熟練の木工職人が手がけるドアは、ベーシックなスタイルを基本としていますが、デザインは、細かいディテールにまでこだわり、長年の間、人々に愛されてきました。ヘム、ダグラスファー、メープル、チェリー材等で作られるドアは、木のぬくもり、香りが人々の生活に落ち着きを与えてくれます。価格は10万円アンダーでステンドガラスのクオリティーも素晴らしいです。
シンプソン社のドアをおすすめする3つの理由
私がシンプソン社のドアをおすすめする理由についてお話させていただきます。私は1940年~1960年代の欧米のインテリアが好きで、20歳の頃にアメリカでホームステイを経て最終的にたどり着いたのがシンプソン社のドアや、モールディングを使ったインテリアでした。
シンプソン社は北米で100年以上の歴史を持つため、クオリティは一級。製造ラインやコストコントロールも長い歴史の賜物です。シンプソン社のドアはコア構造で製作されています。針葉樹の木材をぎっしり重ね、その上に突板を貼っています。すべてが無垢の木材なので、耐久性が素晴らしいです。私はアンティークのドアもたくさん扱いましたが、この製法でも100年の耐久性があると思います。つまり伐採と植林のバランスを取ることが可能であり、環境問題にもしっかり対応している製品なのです。
次に、デザイン性の高さです。
シンプソン社のドアのデザインは、100年以上変わっていないものもあります。それはそのデザインが不変的であるということ。良いものはタイムレスなのです。
そして1番のおすすめポイントは、このドアが日本の現場まで運んでもらっても2~3万円で手に入ることです。日本の製造ラインでこのクオリティ・価格は困難だと思います。100年使えるドアがこの価格であることが凄いことなのです。だからこそ、未来の子供たちに受け継いでもらうべきドアだと確信しています。
シンプソン社のドアは無塗装の状態で入荷します。オリジナルペイントが可能で、エイジング加工もできます。実はインテリアコーディネートの中でドアの仕上げはとても重要です。大手建材のように何色かの限られた中からでしか選べない状況では一級のデザインはできません。又、ドア枠まわりのモールディングも大切な要素になります。最近ではシンプソン社のドアを使っているリノベーションも多くみられるようになりましたが、しっかりモールディングされたデザインはほとんど見られません。
欧米の映画をご覧になるときには、ぜひドアに注目してみてください。ほとんどが、シンプソン社をはじめとするデザイン性のあるドアが使われていることにお気づきになることでしょう。もちろんすべてがしっかりとモールディングされた素晴らしい商品です。
シンプソン社の玄関ドア
シンプソン社のドアにはもちろん玄関用のものもあります。厚みは40mmを超えるもので重量もあります。高さは2,000mm前後が定番でさほど高くはありませんので、日本の住宅にも違和感なく溶け込みます。これも無塗装で輸入されていますが、私は最低でも5回ペイントを重ねます。雨や紫外線で外部ドアは厳しい環境下におかれますのでしっかりとメンテナンス・ペイントを施せばこのドアは100年の使用に耐えうるものになると思います。
日本の住宅の玄関ドアのほとんどがアルミ製なので、ペイントもできませんし、へこみや傷を直すことも難しいです。木製のシンプソン社のドアはリペアも可能ですし、それを繰り返すことで10年20年と味がでてきます。CO2排出の問題にも長く使える木製建材を使用することで軽減され、環境面でも貢献できる優れた建材といえます。この100年仕様できるシンプソン社のドアが現在(2017年現在)の円レートですと5万円台で購入することができます。
自然素材のドアの魅力
インテリアの中でドアの持つ意味は非常に重要です。機能はもちろん、色・形状・高さ・幅・厚みで奥行き感や重量感が大きく変わってきます。当然インテリアの高級感やナチュラル感などにも影響してきます。合板や石油系で造られたドアや建材では絶対に出せない味わいです。クオリティも価格も本当にすばらしいドアがあるという情報を知っておいて損はないと思います。リノベーションをお考えの際には十分に素材を吟味してたくさんの情報を得られることをお勧めします。
シンプソン社のドアのようにソリッドのドアは反りやねじれが必ず起こります。もちろん使用に問題はありません。自然素材を使うということの中では当たり前のことですから。ただその対応には手間がかかるため、すべてのリノベーション会社さんが対応できるという訳ではありません。
私は丁番や戸当たり等の施工の際に2mm~3mmの余裕を持たせています。しかし新建材ばかり扱っている職人さんの中には対応できない方も少なくありません。よくアメリカの製品は粗悪で仕事がしにくいというお話がありますが、無垢材を扱う経験値が圧倒的に少ないというのが大きな要因ではないでしょうか。ドアやモールディングの使い方はまだまだ日本には浸透していない気がします。外国風、〇〇風のインテリアはたくさんあっても海外の雑誌や映画の本物のインテリアとはまだまだギャップがあると思います。
海外で生活したり、旅行したり、自分の目で見て感じ経験しないと本物を表現することはむずかしいのかもしれませんね。長い時間をかけてつくられた海外の歴史と文化を取り入れることの大変さを実感します。海外の方が日本のわびさびの感性を取り入れることも同様なのでしょう。
「シンプソン社のドア」まとめ
これまでいろいろなメーカーや国内でオリジナルで製作していただいた経験もありますが、シンプソン社以上のクオリティと価格のすばらしさに匹敵するドアには今のところ出会っていません。種類の豊富なシンプソン社のドアはコーディネートもしやすく、塗装のバリエーションでオリジナルの世界を広げることができます。またモールディングとの相性をよく、ドア自体にもカスタムでモールディングを加えることでもっとオリジナルなドアの可能性をめざすことも可能です。
私の自宅兼ショールームもオリジナルのチークのドアでコーディネートしています。百聞は一見にしかず、是非ショールームにお越しいただき、パネルの形状やモールディングのバランスを見ていただけたらと思います。
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