リユースのこれからの意義
最近古着が人気ですね。当たり前のことですが、まだまだ十分着られるし、ブランド物や素材の良い物だって格安で手に入れられるからでしょう。また古着を売る側も、捨てるのは忍びないので気に入ってくれる方がいれば金額など特に気にしないという心理もあるかと思います。この流れは非常に大事で興味深く考えております。私自身も古着屋によく行くのですが、ジャケットならその素材と縫製のクオリティに注目します。スーパーブランドは案外その品質には疑問があり、大量生産されることを前提としてデザインされた品物には全くオーラがありません。イタリア製のハンドメイドのブランドやスコットランド製のカシミヤ、フェアアイル島のベスト等。スーパーブランドとは無縁ですが、その地域で受け継がれてきた一級品と出会いたいと思います。これまで得た知識や経験から自分が確信する本物を見抜くことができるか…挑戦することが楽しみでもあります。
リノベーションにおいても古い家具や照明器具を合わせることでインテリアに厚みもでます。アンティーク家具については40年間多少なりとも関わってきましたが、現在では特に木の材質や造りで価値を判断しています。厳密にアンティークといえる品物との出会いが難しくなっている現在では、むしろアンティーク家具というより中古家具として捉えています。海外に拘らず日本製の上質の家具にも魅力を感じます。アンティーク店では手の出ない価格でも、例えばリサイクルセンターのような場所では驚くようなお値打ち価格になっている場合があります。もちろんアンティーク以上にめったにない出会いではありますが、それを求めて訪ねるのもゆとりのある楽しみ方かなと思うようになりました。大量に物を所有すること、消費・廃棄することから決別するとはそういうことかもしれません。
衣類もインテリアの部材や家具も同じです。石油系建材や大量生産された合板のフローリング、ドアやライティングにはオーラを感じることが出来ません。ドアを1枚1枚手作業でペイントとすることやアンティーク家具や照明を使うことでその住まいには人間の温もりを感じます。人々がハンドメイドの洋服服や雑貨に惹かれるのは理屈ではないはずです。そのような品物が価格の上でも現在の物よりリーズナブルであれば今一度検討する価値はあると思います。
地球環境のことはわかるけどやっぱり安い方がいい、アンティークや中古品は他人の使い古しで価値がない‥という方にぜひ実物に触れてみる機会をぜひお勧めします。
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