面積と空間について
マンションのリノベーションの場合、平面図において間取りや動線を時間をかけて打合せすることになりますが、その際天井高の取り方による空間についてあまり重要視していないデザイン会社や工務店が多いように思います。防音対策や配管を優先するあまり床を簡単に10cmも上げてしまうコーディネートは論外ではないでしょうか。天井高の確保がドアやモールディング、照明デザインに大きく関係するからです。私の住居マンションをモデルルームとして見ていただいているのですが、廊下の天井高を最大限大きくとることで従来のマンションにはない空間を確保でき、多くの方がマンションとは思えないですねと驚かれています。細長い廊下という制限された空間も壁のニッチやライティング、床の素材なので上質感も表現できます。もちろん手間(コスト)は通常よりかかりますが、自社で大工工事・木工工事をまかなうことでトータル的にはリーズナブルなコストで提案させていただいています。
平面的で個別な空間についても間取りの配置と窓ガラスを設置することで、全体的な繋がり(連続性)をもつ空間となります。空気の流れも非常に重要です。ウォークインクローゼットとリビング、ベッドルーム等への連続性のある換気でカビ対策にも役立ちますし、ルーバードアをクローゼットや洗面所に使用するのもこの為です。
最近アメリカなどでタイニーハウズという考え方が注目されています。あの広大な土地を持つアメリカでいかにタイトにコンパクトに住めるかということになりますが、つまり環境負荷をどれだけ減らせるかということにも繋がっています。大きなリビングルームを作ってしまうと空調コストや照明による電気エネルギーがどんどん増えてしまうのです。この観点からもタイトでコンパクトな面積をゆとりある空間としてどう見せるか、上質の素材でどう感じさせるかが大きなポイントになる訳です。
以上のことから空間や面積については決して平面プランだけで想像しないでください。天井高やドアの高さ、部屋間の窓のある仕切り、そして素材を十分意識しながら検討していただきたいです。もちろんいろいろなデザイン会社に相見積もりを取ることを大前提として説明させていただいているのですが、素材とプランとコストのバランスをよく吟味しながらプランナーに遠慮なく質問をして納得のいく住まいを実現されることをぜひお勧めします。
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