リノベーション時の見積りについて
リノベーションを計画する時、現実にはまず見積もりをとることが思い浮かぶことでしょう。希望を実現するのに一体いくら必要なのか。
中古物件を購入されるタイミングでリノベーションするのであれば、銀行金利の安い昨今、住宅ローンにリフォームローンも合わせて検討される方が多いと思います。そうすると尚のこと大まかでもリノベーション費用を把握しておきたいところですね。 リノベーションを経験した友人・知人・親戚の方々からの情報も有効ですが、同じような規模でもデザインや仕様で金額が大きく変わりますのでご注意ください。
これから相見積もりをとることを前提にしてお話していきます。大きな金額を伴う出費なのに一件だけで決めてしまうのは、あまりにも勿体ないことですし、早計だと思います。
相見積をとることでいろんな情報が得られ、双方の理解が深まることに役立つ大切なステップにもなります。
忙しい生活の中で何軒も足を運ぶことは大変ですが、一生の内でそう何度も経験できることではありませんの、できれば楽しんで相見積もりをとってみてください。
リノベーションの見積りをとる前に
まず見積依頼する会社を絞り込むことが最優先だと思います。そのためには自分の希望のデザインや仕様を具体的にイメージしてください。
水廻り商品を新しくする、壁紙や床を張り替える等、ただきれいになればよいと考えている方には必要ないことかもしれませんが、得意とするデザインが個々のリフォーム会社によって違っていることは重要なことです。得意分野に関して提案するための引き出しがたくさんあるということになるからです。いくら技術があっても本格的な和の住空間が得意な会社に、欧米風のデザインを依頼してもミスマッチで満足する結果は期待できません。料理に例えるなら何料理が得意な店なのか。そしてあなたは何料理が食べたいのか。
数多くあるリノベーション会社の中から適確に選択するためには、この点を明確にして探していけば絞り込んでいけると思います。
リノベーションの見積りをとる時期は
購入物件が決まってから見積もりを依頼される方が多いですが、経験上それでは遅すぎると考えています。見積書作成にはまず打ち合わせからスタートします。
最初の見積もりは多くの場合現地調査前の図面による大まかな概算見積りになりますが、それでも時間が必要です。当方でも通常2~3週間お時間をいただいています。もちろん最低2~3件は相見積もりをとるとして、時間はもっと必要になりますし、ローン審査にも時間がかかりますね。
更に進んで施工会社が決定してから施工開始までに必要な打ち合わせの時間を考えるとできるだけ早いうちから準備することが大切になってきます。現在賃貸住宅に住んでいて二重家賃になるからとせっかくの見積もりを吟味できず、急いで決めなければいけない状態に追い込まれたりしたら大変です。
日常生活ではチラシを見て毎日の食費を何十円単位で節約に励んでいるのに・・高額なリノベーション費用を吟味できないなんてことはぜひ避けたいものです。
そこで中古物件の購入とリノベーションを検討されているならば、物件探しとリノベーションの見積もりを同時に実行されることをお勧めします。物件が決まっていないのにどうやってとればいいのか。
間取りがわかれば大まかな概算見積りを作成するのに問題ありませんので、手元の雑誌やチラシなど参考にできそうなものを提示するだけでも大丈夫だと思います。
もちろん現地調査前の概算見積りにはなりますが、大まかな金額を把握できるだけでも大いに役立つはずです。
時間をかけて充分に準備を整えることで、物件の購入もリノベーションもスムーズに進めることができることでしょう。
リノベーションの見積りをとる際の注意点
1. 希望のイメージを伝える
言葉だけでイメージを伝えることは非常に難しいです。パリのアパルトマン風、北欧風のモダンなデザイン、カントリースタイル…。どれも個人の主観によって思い描くイメージは様々で、微妙な違いがあるものです。自分のイメージに合う雑誌や切り抜きなど参考資料があれば、ぜひ提示してみてください。スマホに取り込んでいる画像なども有効ですね。
見積する側も依頼者の希望を少しでも正確に汲み取って提案したいと考えていますので、できるだけ具体的にイメージを伝える方法を検討してみてください。
2. リノベーションの予算を伝える
現実的にお話を進めるためにご自分の予算は明確に伝えてください。
よく漠然といくらぐらい掛かりますかという質問を受けますが、通常フルリノベーションの目安の金額として10万円/㎡といわれていることは、ひとつの指針としては有効な情報だと思います。けれどその内容はリフォーム会社によって様々です。
最も大きな違いはもちろん素材です。同じ70㎡のマンションでもそれぞれの素材は何が使われているか。床の素材は無垢のフローリング材なのか、合板のフローリングなのか?壁は漆喰・塗装、またはクロス?
一番安い見積だったからと簡単に決めることは要注意です。A社とB社で同じような金額の見積であっても、使われる素材を必ず確認してください。そこに大きな違いがある場合が多いからです。
見積もりをたくさんとることは大切ですが、内容が把握できず混乱しないためには、必ず同じ仕様で見積もり依頼する事が基本であり、大切な点です。見積もりをたくさんとったとしても同じ仕様でないと、つまり同じ条件でないと比べる意味がありませんから。
素材によって金額が大きく変わるのですから、まずしっかりと希望の素材を伝えてください。見積をとるときには、間取りの変更や希望のデザインを伝えるのと同じくらい重要なポイントになります。そして永く愛着をもてる居心地よい住まいのためには、素材にはぜひこだわってくださいね。
見積は無料です。
できるだけたくさんの相見積もりをとることをぜひお勧めします。手間を惜しまず準備すればよい出会いが必ずあるはずです。
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