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【お客様の声4】祖母から譲り受けたマンションをリノベーション/兵庫県宝塚市 T様邸


▲ リノベーション時に参考にした雑誌

私の仕事はカメラマンです。以前、旅行関係の仕事がメインの時期に、日本とニューヨークを行き来する生活をしていたことがあり、1~2週間ほどニューヨークに住んでいる人のマンションを借りていた時期があります。 ニューヨークでは、新しいものはほとんど建たなくて、 皆、築100年以上の建物で素敵な暮らしをしているんですね。 建物の経年劣化って得難い資産というか、作れないものだから。 実際住んでみると、お風呂など使いにくい箇所もあったのですが、古いイイ感じの所が気に入って、「こんなんやったら家に帰るのが楽しいなー♪」と。

その時は、そこで終わっていたのですが、日本に戻り、おばあさんからマンションを譲り受けることになったんです。 私の周りに今、ヴィンテージマンションの相続に悩んでいる人が多いんです。 皆、割と新しい家が好きみたいで、売るのは簡単なんですけど、次々に新しい家に住んで残った家はどうなるの?と。 大阪でも丸ビルや大阪ビルも、ごく一部は残してありますよね、 築100年以上のビルは自分達では出せない「味」があります。それを全部手離すのはもったいないと思いました。先人が作ってくれたいい「味」のものに住めるというのは幸せなことだなと。 「味」 があるものを作るのって難しいもんですもんね。

日本に戻ってからは仕事が忙しく、自宅では寝るだけの生活をしていましたが、
実際に自宅を作る立場になると、NY滞在中のことを思い出し、「どうせなら家に帰るのが、楽しみな家でないと」と。そこで、リノベーションコンセプトを「NY滞在中に住んでいたアパートメントのような家」と、イメージを具体化しながら、業者探しをスタートしました。

大手リノベーション業者や知人の紹介でなく「増岡デザイン」にたどり着くまで

リノベーション業者の探し方としては、インスタグラムで「阪神間」「リノベーション」などのキーワードで検索。家は生活の場なので、部屋全体としてはおしゃれすぎるよりシンプルでナチュラルなデザインの部屋で探しつつ、コンセプトである「NY滞在中に住んでいたアパートメントのような家」の実現には「へリーンボーン」「キッチンのタイル」「ルーバー」、この3つは重要でしたので、そこはしっかりとチェックしました。今考えると、それを全部出来る業者は増岡さんしか見つからなかったです。たった3つなのに。(笑)

ちょっと工夫されているような内装業者も教えてもらったけれど、私がしたかった「NY滞在中に住んでいたアパートメントのような家」を手掛けていらっしゃるところがなくて。 知人の紹介で有名店舗のリノベーションを手掛ける業者に2度に渡って話を聞いたこともあります。そこは「ナチュラル」=「木と暮らす」イメージで、「ヴィンテージ、アンティーク」<「現代的な暮らし」を得意としていました。実際に部屋にきてもらってパースまで描いてもらったのですが、「へリーンボーン」「キッチンのタイル」「ルーバー」が全部出来ず、業者さんの都合に寄せるしかなかったため、断念を余儀なくされました。

個人の建築デザインをやっているところにも足を運びましたが、個人の事務所でも実際にオーナー自らで施工する人はいませんでした。 施工を別会社に出すとその分値段が上がります。デザイナーに100万円、施工会社400万円~と、これだけで500万円~になってしまうんですね。基礎工事だけで500万~なので、実際はもっと高くなるのは目に見えています。500万も払って、選択肢があるようでない状況でした。

床も当初から無垢材を使いたいと思っていましたが、業者によってはそもそも対応していなかったり、あったとしてもかなりの高額だったり…。その他、建具などはパーツの色を選ぶのみ、などが多く、自分がやりたいようにできないことが多々ありました。 

最終的に姫路まで範囲を広げ、内装を公開しているお宅におじゃましたこともありました。100年前の足場板を使ったりして、すごくおしゃれでヴィンテージ感もあったけれど、シンプルではなく、「自分が住むのとは違うな」と思いました。  

私は仕事で建築写真を撮る機会があり、たくさんの物件を見てきていました。
その時期は、仕事そっちのけで自身の見積もりを見てもらったり、この内容ならどれくらいになるかなどの相談ばかりしていました。(笑) そこで得た知見が、短期間で様々な業者から見積を取ることに活かされたと思います。具体的には、打ち合わせ時にマンションの見取り図を直接持ち込み、その場でより正確な見積を出してもらう、など…。すべて自身で行っていましたね。

限られた期間の中で(マンションの固定資産税支払時期の都合上、4月に引き継くことが決まっていたため)回った業者は5社。各社で見積を取りました。

そんな中で出会ったのが増岡さんでした。

きっかけはインスタグラム

今までは、まず海外インテリアの本を見せて、それに近いデザインの見本帳を見せてもらったりしていたんですが、思うようなデザインには出会えずでした。
そんな中、増岡さんのインスタを見て、一発で「そうそう!これこれ!」となりましたね。ニュアンスの問題を言葉で伝えるのがすごく難しいということが分かりました。美容院でも、髪型を言葉で伝えるのは難しいですもんね。

カメラマンの私にとってインスタは身近でしたし、増岡さんがインスタをされていたのがすごくよかったです。 知人経由でご紹介いただいた業者さんはそもそもインスタをやっていなかったり、他の内装業者さんはやってはいるのですが、施工例のみであまり詳しいことが書かれていなかったりしました。 増岡さんのインスタは、今やっていることをタイムリーに詳しく書いていて、値段も具体的でした。インスタ経由で訪れたホームページも分かりやすかったです。  

実際、増岡さんのところにお伺いすると、それまでのことが嘘のようにとんとん拍子で話が進み、 打ち合わせが終わる頃には「ここなら出来るかも」と感じていました。

施工を振り返って

昔に比べて今はヴィンテージマンションを相続し、リノベーションして住まう人も多いと思いますが、かなりおすすめですね。海外では築100年以上の物件は数多くあり、経年劣化を「ヴィンテージ」と捉え、先代の想いとともに次世代に引き継いでいく文化が根付いています。

元の部屋は、4.5帖でここまで壁だったので、部屋がすごい暗くて日当たりもよくなくて…。ただ、改装してもらってからはすごく明るいですよ。どこが違うのかとじっくり見てみると、1つは木造りの壁が白い壁になったことかなと。昔から暗い家だなと思っていて、「おじいさんとおばあさん、大丈夫かな…。」と心配していました。 リノベーション前もそこは不安だったのですが、全室和室だったものを洋室に変えるため、襖や障子を取り、飾り窓にしてもらうことで、窓から光が奥の部屋まで入るようになり、部屋全体がすごく明るくなりましたね。

また、増岡デザインさんの最大の魅力は「完全オーダーメイド」ですね。
例えばキッチンですが、本当はすごく古いヴィンテージ物にしたかったのですが、実際は使いにくいので、最終的にリクシル製を選んだのですが、そこだけつるつるピカピカなのが気になって寝れなくて。(笑) 既に施工中だったのですが、増岡さんに「ずっとつるつるぴかぴかが気になるんです。」とメールで相談し、部屋とともに経年劣化するような木の扉に付け替えてもらいました。さらに、自分好みの青いペイントをしてもらうことでさらにオリジナリティが出たと思います。 お風呂の洗面台も似た感じで、セットになったものしかなく、増岡さんにオリジナルで土台だけ造ってもらってことなきを得ました。(笑)

棚は「オーダーメイド」で作ってもらいました。私のライフスタイルに合わせて、収納するための棚でなく、小物を飾れる棚にしてもらいました。好きなものがたくさんあるから、それらを飾れるような…。ちょうどいい空間にしたかったんです。

窓の横に机と椅子を置きたかったので、増岡さんが海外から買い付けたアンティークを50~60ドルで譲っていただきました。同じ価格帯で同じようなデザインのものを探すとなると中国製になってしまいますし、自分好みのアンティークを自分で探すとなると思いのほか時間と労力がかかります。私は以前から国内外の蚤の市にアンティークやヴィンテージを見に行くのが好きでしたし、海外仕入れしている人にも取材経験があるのでよく分かります。毎年毎年、仕入れ値も上がってきていますしね。増岡さんはセンスがあるし、それを安い値段で譲ってもらえたのはありがたいと思っています。

だから、こだわりの部分以外はほぼ全部おまかせです。トータルバルンスを考慮しないと難しい細部(ドアのカタチや木のコンジットなど)についても全部おまかせ。 壁は白で後から塗れるようにしてもらって、木の幅を太目に、とか…。増岡さんと私の感性が近いと分かっていたから、安心して任せられました。私も仕事でヴィンテージっぽい写真をとっているんですけど、パキッとした新聞に掲載されているような写真撮れって言われると逆に出来ない。本人は寄せているつもりでも、周りからしたら寄せ切っていない。(笑)

実際、「モールディング」は打ち合わせ段階で増岡さんから教わったのですが、 「そういえばニューヨークのマンションもこんなだった!これがモールディングか!」となりましたね 。「モールディング」は明らかに一般的な部屋にはないディティールでしたし、細部から全体が作られていることを改めて実感した瞬間でしたね。

余談ですが、リノベーション前に、おばあさんの部屋を整理した時はすごく大変だったので、 自身は家具などは必要なもの以外持たないでおこうと思っています。ノベーションは物を減らすいいタイミングだと思います。私も本や今までの作品など…たくさん捨てました。

これから施工を検討される皆様へ

増岡デザインさんでは、業者に合わせなくてよく、自由に自分のライフスタイルにあった部屋にすることができます。そこを妥協せずに細かいニュアンスを増岡さんに伝えていって欲しいです。

私自身、クライアントさんとの撮影打合せ時どんなイメージの写真を求められているかをお伺いする時にできるだけイメージの齟齬が無いように、様々なイメージをお伺いするようにしますが、 細かいニュアンスをどう伝えるかで日々葛藤しています。

私の場合は、「おしゃれ過ぎると居心地が悪いので適当に崩された感じがいい」
「あまりにしゅっとしていたら自分の家じゃないような気がして住みにくい」
など抽象的なイメージをまずは言葉にして伝えました。

ただ、自分がどうしたいのかを具体的な言葉にするのは難しいですよね。 その場合は自身のイメージに近い画像を見せるのもアリだと思います。私も「ここ、他の人はどうしてるんだろう?」という時はインスタで検索しました。インスタ は実際リノベーションをした先輩の部屋が気軽に覗けるのがありがたかったです。

長く愛着の持てる部屋にしたかったので、無理のない範囲で自分が好きなものをいっぱい詰込みたいなと。おかげで自分の持っているものと上手くミックスされた部屋になったかなと思っています。

増岡デザインよりコメント

今回、ご自身もプロカメラマンとして、建築や現場の職人さん含めて、たくさんの本物を見てきたTさんに喜んで頂けたことは、職人として嬉しい限りです。Tさんは現在、日本では大手鉄道旅系の撮影、海外では、ロシア・ニューヨーク・アジアなどでの書籍の仕事など幅広く活動されているそうです。 応援しています!


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