初めてのマンション現地見学

物件探しの時、必ず「○○駅から徒歩○分」という表記がありますが、これはどうやって決められているのでしょう？マンションから最寄駅までの徒歩分数は、80mを1分と計算するよう、不動産公正取引協議会の表示規約によって定められています。ただ、それには信号や踏切、坂道などは一切考慮されていないので、実際に自分の足で歩いてみることが大切です。

周辺環境をチェック

マンションの現地見学というと、マンションだけ、あるいは最寄駅からマンションの間だけ見て帰ってくる人も多いと思います。そこで、せっかく足を運ぶのだから、もう少し近隣を散策してみてはいかがでしょうか？
おすすめは、マンションを中心とした同心円エリアにおける、徒歩圏内、自転車圏内の環境チェックです。駅とは反対方向にお気に入りのお店があるかもしれませんし、逆に気に入らない場所があるかもしれないからです。近くの公園や公共施設、大型ショッピングセンターなど…周辺環境もすべてマンション価格に含まれます。
歳を重ねてライフスタイルが変わっても、住みやすい環境であるか、将来も見据えて確認するようにしましょう。

平日や天気の違う日にも検証を

候補に選んだマンションは、必ず平日に現地見学に行くようにしてください。通勤・通学の時間帯に、現地から駅に行ってみることで踏切や長い信号待ちがないかどうか実際に歩いて確認をするためです。そうすることで、実際に自分の足で駅まで何分かかるのかが分かります。さらに、お天気のよい日だけでなく、雨の日や風の強い日など天気の違う日にも検証することができたらベストです。

実際に買い物をしてみる

現地見学の際には、近所の商店街やスーパーで買い物をしてみましょう。店員さんと話したり、お客さんの雰囲気を確認したりすることで、その町でしか知りえないリアルな「今」を知ることができます。さらに物価のチェックも同時に行うことができれば、暮らしやすさの目安にもなります。牛乳や卵、米などの毎日の生活に欠かせない食品の価格を基準に検討してみましょう。

まとめ

以上、マンションの現地見学のポイントをご紹介してきましたが、そこにはまず前提として「自分自身でずっと住むのか？」「将来的に賃貸マンションにするのか？」を決めておく必要があるということをお忘れなく。自分自身でずっと住む予定であれば、自分自身が住みたい場所を選べばいいですし、将来的に賃貸マンションにする予定であれば、立地条件は最重要。人気の沿線や、特急が停車するような便利な駅に近いほど需要が高く、高い賃料が期待できるからです。また、緑が多く、静かで環境のよい地域はファミリーに需要が高いでしょうし、ショッピングが気軽に楽しめる繁華街に近い地域はシングルに需要が高いでしょう。
そこまで考えて現地見学をすれば怖いものなしです。

初めてのマンション現地見学