【お客様の声3】2回目のリノベーションで手に入れた理想のシャビーシック
もともとアメリカやイギリスのTVドラマが好きで、こんなお部屋に住んでみたいといった憧れはありました。中でもゴテゴテのアンティークではなく、フランスのシャビーシックのナチュラルで素朴なテイストが大好き。増岡さんのモデルルームは、私のイメージにピッタリだったため、モデルルームをベースとして打ち合わせはスムーズでした。アメリカのTVシリーズの内装の話など共通の話題も多くて。他社比較も進められましたが、私は他社比較はしていません。自身が人生2度目のリノベーションなので、同レベルの素材や施工方法は大手には対応できないと分かっていたからです。
実は10数年前にも一度リノベーション経験があるのですが、その時は自分好みや意見がほとんど伝わらなかったんです。普段は、日本の家屋をモデルにしているから伝わらなかったのでしょうか、私がしたかった大理石の床やルーバー扉も理解してもらえませんでした。リノベーション会社さんの多くは、フルオーダーというよりは自分達の型に当てはめてご提案されるところが多い印象を受けました。以前にしていた仕事を辞めてからは家で過ごす時間が増えたので、家をもっと自分のお気に入りの空間にしたいと思ったんです。
施工のポイント
私の希望としては大きくは以下の3点です。
1. 生活スタイルの変化によるバリアフリー。
2. 子供にアレルギーがあるので自然素材を使いたい。
3. 次こそは自分の好きなテイストでリノベーションをしたい。
増岡さんからも上記に沿った多くの提案があり、最終的にはそれらを融合した形になりました。
まるで海外ドラマ！「モール」を活かしたシャビーなお部屋
3.については、一番の希望である「モール」。ちなみにサイトには「モール」で検索をしていて行き着きました。その後、実際に増岡さんのモデルルームに足を運んでみて、サイトで拝見していた以上に「まさにこれだ！」と感激しました。
画面で見るのと実物はやはり全然違うので、ご興味のある方は、一度モデルルームに行くことをおすすめします。特に、モール好きな人は増岡デザインさんのことがきっと気に入ると思います！（笑）また、オリジナルTVボードや部屋にぴったり合った小ぶりのクローゼットの製作も増岡デザインさんにしかできないと思います。モール設置時には、壁厚を一般的な40mm幅でなくモールに負けない60mm幅がおすすめ、など細かなアドバイスがあるのも嬉しかったですね。
実際住んでみて思うのは、モール枠は四角ですが、木自体は曲線を使っているのでやわらかく感じること、窓もそのままだとペタッとして味気ないけれど、モールを施すことでより立体感が出たと思います。壁紙との相性もよく、両方が活かされている気がしますね。ここも増岡さんにお願いして本当によかった点です。
その他、気になっていた「マンションの暗さ」の対策としてご提案いただいたこととして、リビングと廊下の壁に窓を設けることで外からの光を廊下まで届ける、「大理石に白っぽいものをセレクトする」+「天井を上げる」で乱反射する光によってよりいっそう明るい空間になる、などがあります。大理石も動きを付けるために貼り方を斜めにするなど細部にもこだわっていただきました。
リビングはできるだけ広く取りたかったので、現在のドアの位置をできるだけ横に大きく取って天井高を上げ、広く見せるというような計画もしていただきました。
キッチンの床は、以前はテラコッタ風のクッションフロアでしたが、今回はイタリア製の磁気質のテラコッタタイルに。このタイルは、1,200度で焼いたレンガの上にガラスのコーティングが施されているので水が浸透しないのが特徴だそうです。もともとテラコッタは800度位の低温焼いた素焼きレンガのこと。見た目はおしゃれなのですが、水がしみ込むので実用性に欠けるというデメリットがあります。そんな中、このタイルはまさにいいとこどり！こちらも増岡さんからの提案で実現したものです。
一緒にショールームに同行し、アイテム選びからアドバイスまで
細かなことを挙げていくとキリがありませんが、私が内装のファブリック・クロスを意識したのは今回のリノベーションがきっかけ。ファブリック・クロスについては、増岡さんに出会うまでは正直そこまで興味がありませんでした。増岡さんのご提案で一緒にショールームに行き、その後自宅でデジタルカタログをチェック。結果、部屋の壁紙の種類は全て違うものになっています。普通なら全て同じものを選びがちですが、今回はダマスク、ストライプ、花柄…などお気に入りの壁紙に合わせてドアも一つずつ変化を付けているんです。ひとつのドアでも廊下側とお部屋側で色が違う。各部屋毎に壁紙を使い分け、色味を合わせることで統一感を出しています。このあたりは自分だけでは出てこないアイデアでしたね。
玄関の棚にしてもそうです。まずは自分の希望を伝えたところ、それでは実際は狭いといった指摘があり、入れたい物（ここは掃除機）合わせてベストなサイズを現場で調整し、決めていきました。
他にも分電盤の位置をデザインに合わせて変更するなど増岡さんのデザイナーとしてのこだわりの提案も私としては嬉しかったですね。私自身もルーバーの取っ手を既存のものでなく家具にあわせたものをインターネットで探して発注をしたり、照明器具は全てインターネットで購入するなどこだわりたい部分は実際に動きました。このように、小さなことも納得して進められるのがよかったです。
50代「子供が大きくなったタイミング」でのリノベーションのすすめ
今回はもともと住んでいたマンションのリノベーションだったので、まずは仮住まいへの引っ越しとなりました。費用のことを考えると身の回りの物を整理し、不要な物は断捨離せざるをえなかったのですが、そうすることで、このすっきりした空間で新しい生活をスタートさせることができました。
今思うと子供も大きくなり、人生の節目でもあるこの時期が、リノベーション+断捨離をするちょうどいい時期だったと思います。50代ははまだ元気があるし、体も動きますが、もっと年齢が上がると体力的に大きな引っ越しは厳しくなってきます。今まで捨てるタイミングのなかった子供の参考書を処分したり…。結果的に、過去の生活スタイルを見直すいいきっかけになりました。
自然素材のリノベーションで子供のアレルギーが０に
間取りは大きく変えてはいないのですが、テイストが変わったため、見た目は大きく変わりましたね。
ご近所の方も、「まさか同じマンションにこんな空間が作れるなんて！」と驚くほどです。（笑）
見た目だけでなく、前回のリノベーションでは引っ越してすぐ子供にアレルギーが出たのですが、今回は一切出ません。それらはやはり前面に自然素材を使ったからかなと思っています。壁は廊下からリビングまで全て漆喰、ドアも床も柱も全て無垢材（天然素材）、塗料も水性で臭いもしませんし。
お洋服でも綿とかウール、シルクはしっくり馴染み、着心地がいいですよね。逆にポリ、アクリルなどの化学製品はチクチクが気になったり。身体は私たちが思うより敏感なのかもしれませんね。
このお部屋は、とにかく落ち着くんです。私の妹も「この部屋落ち着く。何時間でもいられる。」と言ってくれています。
現場で最終決定ができることで、さらに理想に近づける
デザイン～施工までを一人で担当してくれるのが有難いです。
壁紙や水回りのショールームに一緒に実物を見に行けたことも心強かったですし。何より実際に施工に入りながら最終決定出来るメリットが大きいと思いますね。私も壁紙はぎりぎりで決めました。ある程度出来上がらないとイメージが湧かなくて。それに寄り添ってくれるのが増岡デザインさんの強みかと。大手だとそうはいきませんよね。
その都度その都度、実際の施工を確認しながら現場で選んでいけるとはすごく有難いですし、「何十年も住むわけだけだからこだわるのは当然。」と言ってくれるので安心してお任せすることができました。
増岡デザインよりコメント
私はリノベーションにおいて、毎回、フローリングの板は全てはがせるように作っています。もしまた引っ越しやマンションの建て替え等があっても、板をはがして再利用できるようにしているんです。日本ではまだ浸透していませんが、海外では一般的な方法です。施工時、板を留める際にスクリューネイルを使っているので、外しやすいんです。床材は主に18mm厚の木を使用しています。こちらも海外からの輸入品で、長く使うことで独特の渋みが出てくる魅力があります。向こうはもともと土足文化なので、毎日の掃除もしやすいというメリットもあるんです。
今の若い世代に流行りのコンクリート打ちっぱなしなどのリノベーションはかっこいいけれど、住みやすさとデザインが両立した、M様のように自然素材を使ったベーシックで経年変化を楽しめるようなものを求める方への受け皿になっていきたいですね。
これからも変わっていく人と住まいに寄り添い、こだわりの住まいのベースのお手伝いをしていきたいと考えます。
M様、この度はご協力ありがとうございました！
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